皆さまこんにちは(*’▽’)修理材料屋さんなのに「色補修」ばかりですが、今回もご要望に沿って染め替えネタです。

まずは以前も大反響だった「スエードの染め替え」は👇コチラ👇
https://www.subarurepair.co.jp/archives/news/2020somekae  

今回は「エナメルの染め替え」になります。前提条件として明るい色目への染めは難しいですが、例えばエナメル素材の靴以外で、財布や小物など変色や汚れが落ちない等を理由に諦めるパターンがありますよね?

今回はそんな場合に染め替えをして、長く大切に使ってもらえるようなご提案です(^_-)-☆

それでは下記より、簡単な染め替え方法のご案内です。

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■完成イメージは、琥珀染め■
まず必要な道具は👇コチラ👇

・サフィールダイフレンチリキッド
https://www.subaru-ec.com/products/detail.php?product_id=896 

・SAPHIR ヴァーニスライフ エナメルローション
https://www.subaru-ec.com/products/detail.php?product_id=529 

⭐中性の汚れ落とし
⭐その他、細かく塗れる筆など。

今回はこの夏履き込んだ白のエナメルを染め替えます。まずは元のエナメルの汚れをしっかり落としていきます。

アプリケーターブラシ(白のポンポン)で塗布。筆跡が残りやすいので、綺麗にラインをいれるか他の筆やガンでも対応可能です。

今回はキズが分かりやすいようにファーン(キャメル系)を入れてみます。エナメルの表面は見えないキズや浮きが多くあり、濃淡が均一になりません。

そこでファーンを塗った上からダークブラウンを乗せます。分かりやすいようにツートンカラーに。

画像は特に加工してませんが、ダークブラウンも重ねると濃く入ります。
こんな感じで乾燥後にエナメルローションで艶出しでも良いのですが、今回はもう少し遊びます(^^♪

ダイフレンチリキッドは特殊なアルコール染料になっており、下地の色の関わらず、違う色目を上から足していく事が可能です。これが他の染料との大きな違いで、パティーヌ仕上げで選ばれる理由ですね。

ムラ感はアプリケーターブラシやクロスで叩いて入れていく事でこんな感じで作れます。

※補足
エナメルの表面の状態によっては、汚れ落としや、アルコールで劣化が進行したり、べた付きが出てきたりしますので、お気を付けください。
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修理店のメニューとして割と簡単な黒染めを追加するもよし、本来はスムースレザーで多く使われるので、顔料仕上げの下地で染めて色抜けした際も、一定の綺麗さを維持出来るように仕上げるのも良いかと思います。

非常に奥深い染料で、まだまだ可能性がありますので、まずはメーカーさんで基本的な使用方法について教えてくれますので下記サイトも要チェックです(^_-)-☆

https://shoeslife.jp/topics/patine01/ 

今回は以上となります。ありがとうございました。
(株)昴 営業 塚脇