こんにちは!さあ5月も終盤ですね!新人の皆様もベテランの皆様もようやく一息つく頃合いではないでしょうか。
いや春ですね。ぽかぽか陽気で気持ちの良いものです。こんな日は川の土手で横になって三ツ矢サイダーでも飲みたいですね。
ただ、とっても残念ながら大阪にいた頃はなにも感じなかったのに、東京に来てからは、まるで花粉ひと粒ひと粒に催涙弾でも仕込まれとるんとちゃうんかいと思うくらいひどい花粉症に悩んでおりました。今では悪化して副鼻腔炎にまでなりました。
言い方悪いんですが、花粉ごときでこんなにも体調が悪くなるんでしょうか。
こちとら哺乳類の最新決定版ですよ。足し算引き算できるんですよ。そんなやつがスギやヒノキの求愛活動にここまで一方的にしてやられるのでしょうか。
本当になにか別の原因があるんじゃないかって疑ってしまいそうになります。
そういえばここ最近、副鼻腔炎以外にも開けたはずのない窓が空いていたり、シャットダウンしたはずのパソコンがいつのまにか再起動されていたり、部屋で一人で友達と電話してたらそばに女の子が居てるの?って聞かれたり調子悪いんですよね。
なんだかんだ大げさに言いましたが、全部花粉のせいっぽいですし、今日はアレジオンを飲んで早めに寝たいと思います。
🐔
さあ本日もはじまりました傷補修のブログとなります。今回は比較みたいな感じで、最もオーソドックスなつま先の修理をテーマに発信していきたいとおもいます。
よくある失敗例としては、けっこう革えぐれてるけど、レノベイティングとかアドカラー厚塗りしたらなんとかなるかな~で厚塗りした挙げ句のテッカテカ・色ボケ・ツヤッツヤの三重苦に陥ったことはありませんでしょうか。
僕は日常茶飯事でした。笑
今回はそんなお悩みを解決すべく、あらためてパテの使い方にフォーカスを当てていきたいとおもいます。それでは行ってみましょう!

まずは状態確認。

さらにしっかり状態を見ていきましょう。革表面の塗料は剥げ、網状層まで露呈してますね。パンプスやロングノーズのドレス・ビジネスシューズなどに起こりやすいあるあるスレ傷です。
1:脱脂
しっかり汚れ落としやシンナーでお掃除しましょう。汚れ落としもシンナーも油性のものであれば乾燥は早めですが、しっかり乾かしてから次の作業に移りましょうね!
2:ヤスリ掛けandパテ埋め
そう、いつもなら脱脂を終えてからヤスリ掛けですが、場合によっては先にパテ埋めでも問題ないとおもいます。
というのも、つま先の傷によく見られるのですが、革がめくれてピロピロしてることありません?笑
このピロピロをボンドで戻したり、時にはもうカットしたりしてましたが、一気にパテで一緒に固めて、後でヤスリ掛けしてやるだけでも結構きれいに仕上がります。
もし、写真くらいの度合いであればぜひ一度パテ埋めしてからのヤスリ掛けも試してみてください。時短できていいですよ。

そしてパテ埋め。どうせ乾いたらヤスるので、この段階でそこまできれいに仕上げよう!って思わなくて大丈夫ですよ。
パテは乾くと、しぼんでしまう?痩せてしまう?ので、少し多めにもっこり乗せるのがおすすめです。
丸一日くらいしっかりめに乾かしてあげるとヤスりやすいですよ。僕は400番をよく使います。
3:ベースコート・調色・塗布
パテを整えたらCESベースコートを原液で塗ってあげて、塗料の定着を良くします。あとは調色して、きれいに塗ってあげれば完成でございます。

今回は、正面から右(左足)はパテ埋めを複数回行い、きれいに整形して色付けしたもの正面から左(右足)はパテ埋め一回だけでヤスリ掛け、色付けしてみました。
いかがでしょうか。左右で傷の差がそこまで無いおなじくらいの傷でしたが、やっぱりパテでしっかり立体的に整形して、丸みを出して綺麗にしたほうが綺麗に見えますね。
つま先やかかとで芯材がしっかり入っている靴にはパテ埋めが有効的ですよ。
ぜひ一度ためしてみてくださいね😊
(株)昴 外園